武士道セブンティーン!!
「? 何ですか」
不躾に眺めてくる視線にイライラしてきた。
多少尖った声音で聞くと、沖田はキョトンとした表情で言った。
「……それ、剣道の胴着?」
「え?あ、はい」
「眞希ちゃんの?」
「そうだけど」
何?
そんなに珍しいか?
目を丸くしている沖田。
「剣術習ってるの?」
「はぁ。まぁ、たしなみ程度に」
とは言いながら、ぶっちゃけたしなみ程度ではないと自負している。
コイツらがどの程度強いのか知らないが、
そこらの男に負けるほどあたしだって怠けてきたつもりはない。