武士道セブンティーン!!
「こっちかなー」
危険極まりない“勘”という行動で、グネグネ道を曲がっていく。
段々奥に入り込んでしまった気がするが……いちいち気にしないのがあたしである。
するとその時。
「━━━……」
話し声が聞こえた。ピタリと足が止まる。
塀に隠れ、息を潜める。背中を塀に預けて、少しだけ顔を出した。
「━━で、━━━……だ…」
「━━や、━━━も、……」
(何、喋ってるんだろう……)
もっとよく聞きたいが、いかんせんヤバイ気を感じる。
何というか……ピリピリした空気が……。
(でも、道聞かなきゃ帰れないし……)
意を決して、足を踏み出したその時。
「そこで何をしている!」