武士道セブンティーン!!
「ふっ。てゆうか良いんですか?気安く名前なんか教えて。
あたしはまだ間者の疑いは晴れてませんよ」
ニヤリと試すように斎藤を見ると、彼は無表情のまま、
「本当に間者ならお前のような迂闊な行動は取らない」
「迂闊?」
「俺の仲間を助けてくれただろう。俺の事も助けてくれた。礼を言う」
目を細めて僅かに微笑んだ斎藤。
まさかこう返されるとは思わなかった。動揺がハンパない。
てかカッケェ!斎藤くんカッケェ!
こーゆう一匹狼みたいな奴いいなー。落ち着いてるし。
「助けたつもりはないですけど。でも良かったです」
ニッコリ笑って斎藤を見上げる。