武士道セブンティーン!!


「それはお前の竹刀か?」

「え?あ、はい」

「だいぶ使い古されているな」
斎藤があたしの手に持たれた竹刀を見て、少し目を丸くしている。


「あたしとずっと一緒に戦ってきた相棒ですからね。歴戦兵ですよ、謂わば」

「ふっ。……あそこまで生意気言ったんだ。
腕前、楽しみにしている」

「度肝抜かせてやりますよ」


________
__________………。



「お待たせしましたー。」


斎藤に着いていった先には、こじんまりとした道場があった。

先に入った斎藤の後から、手を上げながらにへらと笑うあたし。


「遅ぇんだよ。さっさと準備しろよクソ女」

「死ねよ土方」

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