武士道セブンティーン!!
「……ま、気を取り直して」
あたしは防具を借りると、体に身に付けていく。
垂れを腰に巻き、胴を付け、手拭いを頭に巻き面を被る。
紐を頭の後ろでくくり、最後に小手をつけたらお終いだ。
「準備出来ましたー」
くるりと振り返ると、あたしの他にもう一人
防具を身に付けた人が。
「………やぁおチビさん」
「藤堂平助だっっ!」
藤堂、平助ね。オッケー今忘れた。
「チビ、さっさとしよう。ブチのめしてあげますよ」
「ブチ殺してぇ………つかマジに殺していい?
竹刀って人殺せんのかな。手元狂って撲殺とかしちまうかもよ?」
「あたしが死ぬ時はアンタも一緒に撲殺される時ですよ」
「誰がオメェなんかに殺されるかっ!」
「早くしろよノロマ」
「………もういーわ」
藤堂は諦めた。
土方よりコイツの方が大人だった。