武士道セブンティーン!!

バシッ バシン! パンッ!


「……っなかなか、やりますねっ」

「伊達に幹部やってないっての」

「久しぶりだよ、あたしより強い奴」


純粋に、藤堂の方が腕がある。


だが、しかし。


(何なんだコイツ………)

あたしは面の狭い間から藤堂を見つめた。



こんなもんか?


打って、打ち返されて、流して、また打って。

その繰り返し。長いこと打ち合っていると、
普段鍛練しているあたしもしんどい。

現に、既に少し、息が切れ始めている。

なのに、藤堂は息を切らすどころか、涼しい顔だ。

これは………。


はかられてる?


「………あんた、スゲームカツク。」


あたしの低い声に、藤堂がハッと警戒する前に。

渾身の力で竹刀を押し返すと、反撃の隙もないぐらい激しく打つ。



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