武士道セブンティーン!!

あの時のマジに鬼、般若みたいな顔は忘れたことがない。

問題ばっかり起こしてきたあたしに無意識にストッパーをかけているのが、
あの時のじいちゃんの顔と言葉だ。


孫の喧嘩を止めねージジィがどこにいるよ。
血の気が多くて困る。あたしはどうやらじいちゃんに似たらしい。


「……すいません藤堂、さん?
ちょっとやりすぎました…………」

「……っごほ!」

「危ない状況になりまして、思わず自衛本能に走り……」

まだ手が出なかっただけ良かったか?
………いや、出したようなもんか。既に。

「大丈夫っすか?」

「……げほっ、おま、どこがたしなみ程度なんだよ!メッチャ強いんじゃん!」


顔を覗き込んでみると、藤堂は涙目になった目であたしを見ながら言った。


「……まぁ、ちょっとね」

「ちょっとな訳あるか━━━━っ!俺超馬鹿な奴みたいじゃん!」

「みたい、じゃなくて馬鹿なんでしょう」

「コノヤロ~」


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