武士道セブンティーン!!
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「何だぁあの女……本当に女なのか?」
原田は終わった後にも関わらず、ポカンと口を開けて絶句していた。
原田だけではない。他の者も何とも言えない表情をしていた。
ついさっきまで行われていた試合。
結果は何とも信じられない終結となったが、それまでの打ち合いは目を見張るものだった。
証拠に、皆が凍りついたように身動ぎしなかった。否、出来なかった。
誰も目が離せなかったからだ。
永倉も例外なく同じだった。
━━━驚いた。何がたしなみ程度だ。
位置についた時、一瞬だけ目を閉じ、再び開いた時には、それまでのふざけた雰囲気が一切払拭されていた。
あの飄々とした態度に、へらへらした表情とは大違いだ。全く別人のようだった。
どっちが宮本眞希という人物なのか。
それに、あの集中力。無駄のない動き。鋭い突き。
相当鍛練しているはずだ。いつからやっているのか知らないが、一年やそこらで身に付く腕前じゃない。
相当な熟練だ。
(こりゃ………面白いな)
油断したら自分も負けるかもしれない。
そんなことを思いながら、永倉は屈託なく笑っている眞希を見ながら顎を擦った。
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