武士道セブンティーン!!
ダンッ!
「………っ、」
いきなり胸ぐらを掴まれたと思ったら、遠慮なく壁に叩きつけられた。
予想はしてたけど、加減無しに力ずくでやってくるとは。一応女だぞあたしは。
痛む背中を顔には出さないように、表情を消して土方を見つめる。
「……何か?」
「オメェだろう、あれ」
「ご名答。よく分かりましたね」
「オメェしかいねぇだろうが、あんな悪質な嫌がらせ」
「沖田さんかもしれないじゃないですか」
「総司の悪戯は俺の前でしかしない。
俺が居ねぇ時を謀ったようなやり方、あんな頭カラな野郎には出来ねぇししねぇよ」
「悪質なのは否定しないんですね」
「あいつが悪質なのは無邪気から来る産物だ」
「あれは無邪気じゃないだろ」
あたしの言葉を丸無視して、土方は着物の袂を掴む力を強めた。