武士道セブンティーン!!
至近距離で見た土方は、変わらず憎らしいぐらい綺麗な顔をしていた。
ただその顔は、いつものように怒ってはいなかった。
ただ、冷静に、静かに、射抜くような強い目をしていた。
「………ふっ」
そんな顔を見ながら、口角を上げながら小さく笑う。
「………やっぱりアンタら、最初からあたしをまともに匿うつもり無かったんだ」
予想通り。
こいつら、隙あらばとあたしを追い出すつもりだったのか。
「正確に言うと近藤さんと何人か以外な。
俺を始めとした総司、永倉、山南さんに原田だ」
「恐いぐらい予想通りな連中なんですけど」
沖田、永倉、山南………あと原田。
山南と原田はうろ覚えだが、たしか山南はあの優しそうな男の人。
原田は“不気味発言”の失礼な兄ちゃんだな。
「アンタらマジ腹立つわ。追い出したいなら口で言えばいいやろ。
こんな遠回しに追い出すようなやり方、陰険やな」
「お互い様だろ」