武士道セブンティーン!!
低い声をかけられた。もしかしてあたし?
もしかしなくても彼の視線はあたしに向いている。
しつこく自分を指差すと、こくりと永倉が頷いた。
「通りすがりの女子高生ですが」
「じょし……?女なのか?」
「はぁ?失礼だな、どっからどー見ても女でしょうが」
目を丸くする永倉に、あたしは眉をひそめて腕を組む。
永倉は無言であたしのぶん投げたスポーツバックを手に持って近付いてきた。
「あ、ありがと………」
バックを受け取り、肩に掛けようとした時、首筋にひやりと冷たいものを当てられた。
( え )