武士道セブンティーン!!


黒猫は、変わらぬつぶらな瞳であたしを見ている。


何なんだろう、これは。


夢なのか。現実なのか。

いや、夢であることは間違いないんだろうけど。

・・・      ・・
何が夢でどこからが現実なんだろう。


考え出したらキリがなくて、解らなくて、考えを放棄したけど。

この胸がスッキリしない感覚は。


あたしは知りたいんだ。

現状を。
黒猫のことを。
何故タイムスリップしたのかを。



………ちょっと違うかもしれない。

知りたいという感情は事実だ。
ただそれだけじゃない。

どちらかというと、怒りの方がデカイかもしれない。

だって、おかしくない?

何の目的でこんなことしたのか、何であたしなのか知らないけど。

あたしが知らないのおかしいじゃん。

説明するのって当たり前じゃない。


神様のいたずら?───ふざけんじゃねっつぅの。

気まぐれでこんなことしたってなら、いくらあたしでもマジギレする。

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