武士道セブンティーン!!
逃げるが勝ち?……追い付かれたら負けだよね
「!」
いきなり反転した視界に、バチッと目を開け飛び起きる。
心なしか息が乱れている。
「………え、あれ」
気付いた場所はあの社の中だった。いや当たり前だけど。移動してたら怖いでしょ。
「何なの、あれ……」
あたしは脱力して床に倒れ込むと、ぼんやりと夢の内容を思い出す。
暗い空間、いつかの黒猫、そして───謎の言葉。
『ミヤモト マサキ。そなたは 選ばれた』
…………何に?
(ふざけんじゃねっつの)
あたしは見えないモノを無性に殴りたい衝動にかられた。
意味わかんねぇよ。一体何に選ばれたって?
唐突すぎんだよ何もかも。
説明らしい説明もなしに、やっと何か言ったと思ったら主語が抜けてるし。
日本語ぐらいマトモに喋れよ。猫だけど。