武士道セブンティーン!!


民家の裏に回り込み息を整える。

こんなに走ったのは久しぶりかもしれない。



「はぁ、あー………」


ため息を付きながら、壁に凭れズルズルとしゃがみこむ。

額にうっすらと浮かんだ汗を拭った。



「………った、」

一息付いた途端、見知らぬ痛みに襲われた。

見ると、二の腕辺りから血が出ている。
林を走り抜ける間に、どこかの木に引っ掻けたんだろう。深くはないが、結構血が出ていた。

あたしは顔を歪めながら、疲れてため息をついた。



ここに来てから、悪いこと続きだ。


< 174 / 337 >

この作品をシェア

pagetop