武士道セブンティーン!!
土方のおっかない目付きにも怯まず沖田は微笑みながら、どこから出したのか湯飲みをすする。
「………俺は別に無邪気じゃないんですけどねぇ」
「……ふん」
土方は紙を適当にかき集めると、そのまま放置して畳にどかっと座る。
「ただ純粋に土方さんをからかうのを楽しんでるだけですよ」
「お前本当腹立つのな。そう言うのを無邪気って言ってんだ」
「うふふ」
「うふふじゃねぇよ」
「……」
沖田は静かに口角を上げると、もう一度茶をすする。
そして意味ありげに目を細めて呟いた。
「面倒くさそうな顔してますね」
「当りめぇだ。こんなに荒らしていきやがってあの女……」
「その女が気になって気になって仕方がないんでしょう。意地っ張りですね」
「…………」
土方は面白くなさそうに舌打ちをすると、フイッと顔を背ける。図星だらしい。
沖田は面白くて仕方がないように、口許を緩めながら土方を見る。