武士道セブンティーン!!
「あた………自分を捕まえに来たんですか」
危ない危ない。
今のあたしはどっちかってーと男だった。
「ああ。我らの話を聞かれたからな」
「聞かれて困るような話でしたか?」
・・ ・・・・
「話を聞いていたことでなく、我らの話を聞いていたことに問題がある」
「…………」
なるほど。
あんなとこで隠れるように盗み聞きしてたから、ってか。
…………偶然からなる産物なんですけどぉ。
「……捕まえてどうする?」
「何を目的であの場にいたのか吐かせる」
「吐けませんよ。偶然だから」
あははと笑って見る。武田は笑わない。そりゃ当然だ。
(うーん。どうにかしてこいつから逃げられないかなー)
あたしはどうにかして逃げようと算段を考える。