武士道セブンティーン!!


「ぐっ………ぅ、」


頭を殴られ、揺れた脳に更に腹に膝を沈められる。

手加減なしに強い力で突き飛ばされ、地面を転がる。民家の塀に激突し、そのまま蹲る。

一瞬本気で息が止まって、苦しさに生理的な涙が滲んだ。

突き飛ばされて肩痛めるし。

殴られた時に歯ぐき噛むし。

血ィ出てるし。頬も擦りむくし。

蹴飛ばされて痛いし息苦しいし、トドメに持っていた木刀が手から吹っ飛んでいった。


最悪。完全に選択を間違えたなと思う。

今のあたしにはなす術がない。


この状態で奴に技を掛けるのはしんどいし、つか無理だ。

なによりもう逃げ場がない。

不可能だ。



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