武士道セブンティーン!!
ガキィィィン………
「終いみたいやな」
耳が痛くなるような高い金属音が響き、そちらに顔を向けると、
沖田が刀の血を手早く払って鞘に戻していた。
近くには、壁に凭れて肩を押さえる武田が座り込んでいた。
少し離れた場所の土に刀が突き刺さっていた。
縄で縛る沖田に抵抗しない所から、戦意を消失してるらしい。
………全く反省してる顔には見えませんけど。
「沖田先生」
どこにいたのか、現れた沖田の仲間らしき男数人が武田を引き取って去っていく。
「…………」
黒づくめはそいつらから身を隠すようにあたしを抱えたまま体勢を低くした。
「………もう良いですよ、山崎さん」
「………了解」