武士道セブンティーン!!


あたしが横目に睨みつけていると、
その沖田はふぅとため息をつきながら羽織りを整えた。


「さて、行きましょうか」

「…は?」


いきなり意味不明なことを言い出した。

意味不明なヤツが意味不明なこと言うと
いっそう意味不明になるな。

「どこに?」

「屯所ですよ?」

「……………」

何を言ってるんですか?と小首を傾げられる。
いやお前が何を言ってんだ。


「………何で屯所に行かないといけないんです」

「行くんじゃなくて、連れてくんですよ。すなわち連行です」

「余計行くか!」


何言ってんのコイツ!
ぶっ飛ばされたいの?!

…………落ち着けあたし。どっかの誰かが “コイツは頭空っぽ” って言ってたじゃないか。

ここは冷静になるべきだな。うん。


「……今更、何でそんなことするんですか?」

「命令だからです。土方さんの」

「……命令」

「はい。“散らかした部屋を片付けさせに来い” と」

「………………」


なにそれ。


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