武士道セブンティーン!!
フツフツと何かが沸き上がってくる。
この気持ちはなんだろう?…………。
(片付けくらい自分でしろよ!!)
もちろん怒り、だ。
意味わかんないし。第一なに?部屋の片付けしにこいって。
お前のあのゴミ溜めみたいに汚かった部屋を
あそこまで綺麗にしてやったのはどこの誰様だと思ってんだ?
この宮本眞咲様だっつーの!
それをちょっと書類ぶち撒けただけだってのに
どんなけ根に持ってんだよ!!
「絶っ対行きませんからね、あたし!!」
「へぇ………」
沖田が目を細めてフッと笑う。寒い。
「あたしもう帰りますんで。あなた方に着いてく理由はありません」
「理由がない?よく言いますね。不逞浪士に追われていた貴女が怪しまれないとでも?」
「巻き込まれただけなんですけど」
「誰が信じますか?それに、第一……」
沖田はあたしを馬鹿にしたように目を細めると、口許を歪めた。
────貴女に帰る家があるんですか?