武士道セブンティーン!!


ふん、と皮肉ったあたしに、沖田はニコリと笑った。


「貴女の死体を片付けるのは一体誰だと思ってるんです?
見知った女のぐちゃぐちゃな最期の姿なんて見たくないし、殺された方が助けるより面倒くさいと思ったんです。
別に貴女を思って助けた訳じゃないですよ」


笑顔で何つーこと言ってくれてんの。

やっぱこいつ大概腹黒いな!
人として最低だ!


「お前、行くとこ行くとこでろくなもんと対面しないな。妙なもん引き寄せてんなよ」

「好きで絡まれてんじゃないし!黙ってろハゲ!」

「ハゲてねぇ!ざけんなクソ女!」

「うっさい、この…………?!」


いつの間にか忘れてたように感じなくなっていた痛みが、声を上げたことで蘇ってきた。

ズキンと、腹に捩れるような痛みが走る。


「いっ…………つぅ、」

横っ腹を押さえながらよろよろと蹲る
あたしを、二人のクソ野郎は平然とした顔であたしを見下ろす。


「腹でも下したのか?厠行って来い」

「死ね」

女に言う言葉かそれは。


< 207 / 337 >

この作品をシェア

pagetop