武士道セブンティーン!!


「腹、相当強く蹴られたから痛い」

「蹴られたのか?」

「殴られて蹴られて突き飛ばされたの。ボロボロだし着物も土だらけ」


あたしの言葉に手持ち行灯を持ってきた
土方は、明かりに照らされたあたしの状態を見て顔をしかめた。


「ボロボロじゃねぇか」

土方はそう言いながら肩についた砂を払い落としてくれる。

お、何だ優しいじゃないか気持ち悪い。と
まじまじと土方を見ると「仮にも女だろうが。不細工な面になってんぞ」……………。

これが生まれつきの面だ。文句あっか。


「手当しないとですねぇ。
全部脱いでください。土方さんが隅々まで診てあげるそうです」

「言ってねぇよ」

「黙れ鬼畜腹黒」


爽やかに笑いながら堂々と変態発言する沖田。

ホント怖い。何見てんの?つか何か見てる?未来見てる?


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