武士道セブンティーン!!
(───相変わらず、気に入らない視線だ)
まぁ、大丈夫。
出来るよ、眞希。
「……本日から、壬生浪士組に入隊することになりました、宮本眞希です。
年は十七、生まれは江戸です。
まだまだ至らないところもありますが、若輩ながら足を引っ張らないよう頑張ります。
これからよろしくお願いします」
スラスラと淀みなく告げる。口が達者で助かった。
「…………十七ァ?!」
あたしの声に、近くにいた奴が驚愕した声を上げる。
名前は…………誰だっけ。藤堂だっけ。
「お前、十七なの?!」
「あれ、言ってませんでしたっけ」
「言ってねぇよ!本当に十七かよ。俺より年下じゃねぇか!」
「アンタいくつなんですか」
「二十だよ!本当に3つもしたかよ!」
「二十って数えでしょう?多分2つ違いですよ」
「オホン」
「!」
慌てて口を閉じたあたしと藤堂に、土方の鋭い睨みが飛ぶ。
「という訳だ。宮本は本日付けで俺付き小姓、兼副長助勤の補佐に回ってもらう。
あまり役には立たねぇだろうが雑用なり何なり押し付けてやれ」
「はぁ?…………ゥッ」
土方にガンを飛ばした瞬間、立ち上がった永倉に顔面を叩かれた。
「っ、」
「では、飯を食べよう!」
近藤のその言葉に一気に話題が逸れ、ご飯に夢中になった隊士達。
もはや誰もこちらに目を向けている者はいない。
「……っ永倉ブッとばす!!」
「うぉ、」