武士道セブンティーン!!



────それに気付いたのは、いつだっただろうか。


あの、顔見せのあった日の翌日からだったか。
言い様のない違和感を感じたのは。


「…………?」

晴れて、いや災難というべきか。

土方の小姓兼副長助勤達の小間使いとなったあたしは、屯所の中を歩き回る事を許されて。

まぁお茶を入れに行くことくらい、歩き回る理由なんかなかったんだけれども。

行く道行く道で、何だか素っ気ないのだ。


いやまぁ、もともと大した知り合いもない訳
だし、あたしの素性を知っている人達以外、快く接してくれる人もいないけど。


何だろう、あからさまな好奇の視線が無くなったのだ。

悪目立ちが、時が経ちすぎて飽きられてしまったみたいな。


紹介されて一日しか経ってないんだけどね。

でも、全く無視をされてるわけでもなくて。

時折、通り過ぎざま、にやにやと嫌な感じの笑みを浮かべられることがある。


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