武士道セブンティーン!!
「永倉、やめろ」
腕を組んで胡座をかいた土方は、眉間に深い深いシワを刻んで、ひっくい声で呟いた。
永倉はあたしを一睨みすると、押し黙った。
「合格だ」
「は?」
「合格だ。お前はこれで正式に浪士組の隊士だ」
「…………は?」
あたしは目を点にする。言ってる意味がわからない。
「この腕試しはお前の処遇を決める為のもんだ。少々…………いやかなり乱暴な結果だが、
お前のそういう荒っぽい所を計れなかったこちらに落ち度がある」
「乱暴って何。フツーの反応だろうが」
「お前は少しテメェが普通じゃない事を自覚した方がいい」
「黙れ目付き悪男」
「ああ?」
「ぶふっ」
あたしの言葉に目を吊り上げた永倉に、沖田が吹き出した。
「確かに永倉さん、目付き悪いですもんね。
土方さんも大概ですけど」
「俺を巻き込むな」
若干疲れたように、土方はあたしと沖田をギロりと睨んだ。おお怖。