武士道セブンティーン!!
第六幕*二人の局長
慣れる毎日
「あーづー」
時代が違っても、真夏の京都の暑さは変わらないものだ。
洗濯物を干している間にも、こめかみから汗が伝う。
今はまだ隊士の数も多くないけれど、それでもそこそこ人数はいる。
…………のに、その全員分の着物を洗濯させるなんて無謀だと思わないか。
「ああ………全自動って素晴らしいわ」
洗濯板でゴシゴシやっていたから手が痛い。
当たり前に洗濯機なんかない。
全部干し終わって、ハンパない達成感に包まれる。
と、その時。
「眞希兄ちゃーん!!」
後ろから小さい体に抱き締められる。いや、抱き着かれる。
「あら、為三郎<タメサブロウ>」