武士道セブンティーン!!
振り向いて見下ろすと、そこにいたのは、
浪士組が屯所として借りている、八木さんちの息子さん。
にかっと、年相応の明るい笑顔を向けてくる為三郎。
「兄ちゃ、待って」
そしてその弟の勇之助<ユウノスケ>。
「勇之助も。どうしたん?」
体を屈めて二人の頭を撫でると、二人はくすぐったそうに笑いながら、
「誰も遊んでくれる人居ーへんねん。眞兄ちゃん遊んでや!」
「眞ちゃん、遊んで!」
「しゃーないなぁ。あたしも暇やから遊んだるわ」
洗濯物も干し終わったし、土方はいないし。
仕事もなし、ならば遊んでもいいだろう。
(そもそもあんなに可愛らしくお願いされたら断れないし)
苦笑いしながら、桶の水を流して立てかける。
「さて、どないして遊ぼか」