武士道セブンティーン!!


振り向いて見下ろすと、そこにいたのは、
浪士組が屯所として借りている、八木さんちの息子さん。

にかっと、年相応の明るい笑顔を向けてくる為三郎。


「兄ちゃ、待って」

そしてその弟の勇之助<ユウノスケ>。


「勇之助も。どうしたん?」

体を屈めて二人の頭を撫でると、二人はくすぐったそうに笑いながら、


「誰も遊んでくれる人居ーへんねん。眞兄ちゃん遊んでや!」

「眞ちゃん、遊んで!」

「しゃーないなぁ。あたしも暇やから遊んだるわ」


洗濯物も干し終わったし、土方はいないし。

仕事もなし、ならば遊んでもいいだろう。



(そもそもあんなに可愛らしくお願いされたら断れないし)

苦笑いしながら、桶の水を流して立てかける。


「さて、どないして遊ぼか」




< 246 / 337 >

この作品をシェア

pagetop