武士道セブンティーン!!
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遊び疲れた為三郎と勇之助を八木さん家に送り届けて、
あたし達が寝泊まりしている前川邸に帰ろうとした時。
「眞兄ちゃん!」
「為三郎?」
今別れたばかりなのに、また追いかけて来た為三郎に首を傾げる。
「どうした?」
「あんな、これ!」
目を見開いてあたしに差し出したのは、織られた半紙。
それは良く見ると、あたしが教えた “紙ヒコーキ” だった。
「眞兄ちゃんに教えてもろた “イカ” 、自分で折れるようになってん!
今日遊んでくれたから眞兄ちゃんにあげる!」
「本当?ありがとう、上手に折れたね」
頭を撫でると、為三郎は頬を赤らめて、嬉しそうに笑った。
その子供らしい反応に、自然と口元が綻ぶ。
「早速飛ばしてみようかな」
「いっぱい飛ぶかな!」
「飛ぶ飛ぶ、何たって兄ちゃん直伝だからね」
空に飛ばすと、ふわりと飛び上がる。
そのまま5mくらい飛んで地面に落ちた。