武士道セブンティーン!!


紙ヒコーキをぐしゃりと踏み潰した光景を思い出して、心が荒む。

お前の足を同じように潰してやろうか、と
物騒な考えが浮かんだので、一応噛み砕いておいた。


新見の怒れた視線と、芹沢の蔑んだような視線を思い出して、
あたしは宙を睨んだまま拳を握り締めた。



(あんな奴、さっさと忘れた方がいい)

それに、今現在成さねばならないことは、そんなことではないだろう。


「腕、どうやって誤魔化そう」

結構な割合で負傷しているし、何だかしばらく何もできそうにない。

ちょっと動かすだけでもかなり痛むのだ。

もしかしたら骨が折れているかもしれない。


「……はぁ」

あれくらいの攻撃、寄けられないなんて。





─────情けないにも程がある。





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