武士道セブンティーン!!
次の日────。
「うわぁ…………」
あたしは自分の左手を見てドン引きした。
昨日ある程度は冷やしたおかげか、夜には痛みがマシになっていたのだが。
痛みは悪化、そして傷口はみみずばれの
周りが青いあざ、を通り越して黄色に変色していた。
みみずばれのとこも皮がめくれて血が滲んでるし。一晩で何があった。
「いっ…………てて、」
これじゃあ今日は何にも出来そうにない。
やらなければならない事はたっくさんあるのに、どうしてくれんだあのタヌキ。
「あー………」
つかマジで動かせないんですけど。
どーしよう、仮病使って休むべき?
(でも、ここで休んだら…………)
───情けないやつだ。
芹沢の見下すような視線を思い出し、休むという案を蹴散らした。
(フツーに、無難に、目立たぬように。
一日頑張るか…………)
痛いが、我慢すれば何とかなる気がする。
あたしは起き上がると、着流しを脱いで着物に着替え、袴を履いた。
「っうし!」