武士道セブンティーン!!
撃沈。
夜になる。
「…………」
あたしは腕の痛みのあまり憔悴しきっていた。
今は何をしていても痛く、ジクジクと脳の中心、全身に響いてくる。
誰だよ我慢すれば何とかなる気がするとか言った奴。マジ殺したいんだけど。
「あぁ…… 」
痛みによろけながら、濡れた頭を手拭いで吹く。
ちょうど土方の部屋の前を通った時。
「おい宮本。茶をくれ。八つだ」
「…………」
オイ。空気読めよ。
長ーい一日が終わって、やっと寝る事が出来ると思ったのに。
何で寝る間際になって茶をくれ。とかいう。
今日一回も呼ばなかったのに。
……というのも、今日は朝から、近藤 ・ 土方が出かけていたのだ。
会津様に呼ばれたとか何とか。堅い紋付袴着て行ったっけ。
「宮本?」
「あーハイハイ。ただいま」
はいは一回にしろ!と叫ぶ声が聞こえたが無視した。