武士道セブンティーン!!
「ちゃんと冷やしてはいたみたいやけど、酷い傷やな。どないしたん、これ」
あたしのアザのできた腕を撫でながら、静かに尋ねる山崎に、
「別に」
と無愛想に答えると、山崎はピクリと眉を寄せた。
山崎は取った手をそのままに、静かに顔を寄せると、耳元で低く囁いた。
「……………芹沢さんか?」
「 !! 」
ぎょっと固まるあたしに、「やっぱな」と山崎は納得したように頷いた。
「なん、で…………」
隠してたのに。
誰もいなかったのに。
「そろそろあん人にお前の存在を隠しとくのもバレるのも時間の問題や思っとったからな。
あの横暴な人とお前みたいな向こう見ずの
メチャクチャ女、顔合わせたら絶対衝突するやろうからな」
治療箱の中から塗り薬を出すと、少しだけ手に載せて傷口に塗る。
その上から湿布を貼ると、剥がれないように包帯をきつく巻き付けた。
そのてきぱきとした手捌きに目を見張る。
「すごい。誰かさんとは大違いですね」
「比べんな宮本ォ!!」