武士道セブンティーン!!
「…………お前もな、一応女やろ。いくら腹が立ったからって、あの人に喧嘩は売るな。
今回はこんなもんで済んだかもしれんけど、
次はもっと酷い怪我するかもしれん。
女なんやから、自分の体 大事にせぇや」
「…………」
「素直やないからぶっきらぼうなことしか言わへんけど、あん人らも内心めっちゃ心配してるんやで」
山崎は、涼しい顔をしながら包帯や薬を片付けている。
「誰も彼も素直やないし、口でこそ憎まれ口叩いとるけどな。
皆さんお前より年上やけど、俺から見たら皆 まだ若いわ。意識しすぎて優しい言葉もかけられんとか」
「山崎ィィィ!!」
ダンッ!と部屋の中から大きな音と土方の叫びが再度 聞こえた。
「おー怖。聞こえてたみたいやな」
「聞こえるように言ってたんでしょ…………」
わざとらしい言葉。あたしはほとほと呆れながらため息をついた。