武士道セブンティーン!!



「知り合いですか?」

「芹沢さんは、壬生浪士組の筆頭局長だ」

「え゛」


筆頭、局長…………?

ってことは浪士組のNo.1?!



「あのひと浪士組の人なんですか?!」

「知らなかったのかい?」

「知らなかったも何も…………今日初めて見たし」


八木さん家…………為三郎の家に居たからそう言われればそうなのか。

浪士組がお世話になってる家だもんね。


そう言えば、山崎もめっちゃ知ってますよ〜、みたいな口調で言ったもんな。


『そろそろあん人にお前を隠しておくのもバレるのも時間の問題や思っとったからな』


…………なるほど、今日初めて見たのも裏で手を回されていた訳か。



「それで?どうしてこんな怪我するハメになったんだ?」


土方が威圧的な目であたしを見てくる。

いつもなら睨み返すところだが、あいにくそんな気力も力も残っていない。


「…………」

どうしようか。

こんな怪我するハメになったのは、為三郎も関係してくるのだけど。

何の関係もないあの子を巻き込むのは良策とは思えない。


もともと非があるのはあっちだ。



「…………新見、さんと少し、接触して、
やり合ったので……睨み合っていたら後ろから不意打ちで」

「………………」

為三郎の事は伏せておく事にする。

事を荒立てたのもまぁ、あたしだし。

悪いことをした覚えはないけれど。



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