武士道セブンティーン!!
「泣き虫で頑固で諦めの悪い奴は嫌いじゃない」
「…………何ですか、それ」
犬を撫でるみたいに乱暴な手つきに、あたしは仏頂面になり斎藤を睨む。
「…………斎藤君、あたしのこと子供扱いしてません?」
「そんなことない。勘違いだ」
涼しい顔で言う斎藤が憎らしい。
…………でも、頭に触れられる感覚は、意外と悪いもんじゃない。
「…………ところで斎藤君、斎藤さんのおかげってどういう事ですか」
「秘密だ」
「男同士の約束だもんね!」
「………………」
斎藤も、なかなか悪い人だ。