武士道セブンティーン!!
未定
夜の風が段々と涼しくなってきたこの頃。
しかしまだまだ日昼は汗が流れるような暑さだ。
「うーん」
振っていた竹刀を降ろして空を見上げる。
初めてここに来た時より、昼間の太陽の位置が下がって来ている。
着実に時間は過ぎていて、季節はめぐりかけている。
あたしがこの世界に来てもうじき2ヶ月が経とうとしている。
もっとも、ちゃんと日数を数えている訳ではないから、多分が付くけれど。
ここに来て変わった事と言えば、少し前向きになったことと、左目を隠すことをやめたこと。
小さなことだけど、あたしからしたら大きな進歩だ。
実際に、あの沖田にも「なんか変わったね」って言われたくらいだしね。
それもこれも、あの目つきの悪い男のおかげだ。