武士道セブンティーン!!
バタン。
視界が黒一色に染まる。
「……はぁ…」
夏前だというのに、夜だからか蔵の中は肌寒い。半袖の袖から剥き出しの腕をさすった。
「…萎えるなぁ……これは」
体育座りした膝に腕をのせ、顔を埋める。
暗くてよく見えないが、腕や膝にはどうやら土が付いているようだ。
暗闇に独りはきつい。とてつもない孤独を感じてしまう。
夜の闇は好き。でも、暗闇は嫌い。
ふたつは似ているようで、全く違う。
「……何てね。何言ってんだろ、あたし」
自嘲的な笑みを浮かべ、あたしは強く目をつむった。