武士道セブンティーン!!
第三幕*いいかげんハッキリしろよ
父の教え、母の教え たまにジジィの教え
ギィィィ……
重い扉が開かれる音と共に、眩しい光が飛び込んできた。
あたしは浅い眠りから目を覚ます。
「目ぇ覚めましたか?」
開けに来たのは沖田だ。
最悪な奴が開けに来やがった。
「覚めたも何も、寝てませんでしたよ。全然」
きっと今のあたしの目の下は凄いことになってるはずだ。
寝不足で不機嫌なあたしの視線を受け、沖田はクスリと笑うと蔵に入ってきた。
「近藤さんがお待ちです。万が一に備えて、縄で縛らせてもらいます」
完全に拒否権なしかよ。感じ悪ぃ。
沖田はあたしの背に回ると、腰に何重にも縄を巻き付けた。痛いっての!