武士道セブンティーン!!

「埃くさい。泥まみれ?なぁアンタ誰が一番そう思っとると思ってる?誰が一番不愉快か分かるか?」

「………ぇ」

「アンタらの仲間が命令して蔵にブン投げたんやろうが。忘れてんなよチビ」

チビオはあんぐりと口を開け、両目をこれでもかと言うくらい見開いていた。

「不気味な女。そら素性も分からん小汚ない見知らぬ女は薄気味悪いよなぁ」

ちらりと冷めきった流し目で不気味発言の男を見る。

固まったままあたしを見る男に、ニィ……と唇の端を上げて笑って見せた。

もちろんわざとである。

「ヒィッ」

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