武士道セブンティーン!!
血まみれ
「で?宮本眞希。テメェはどっから来た」
ただいま尋問中である。
えらっそーな土方から尋問中である。あたしは相変わらず体を縛られたまま、畳に正座していた。
「や、だから林からって言ってんじゃないすか」
「しらばっくれるな」
くれてねぇよ。
だいいち言えるかっての。
「だからさぁ……」
「“だからさぁ……” じゃねぇよ。さっさと吐け」
「吐くんですか?オェッ……」
「そっちじゃねぇ!」
「冗談に決まってるでしょう。つまんない人ですね」
ケラケラ笑いながら、鋭くあたしを睨みつける土方を見てふと思った。
お気楽なところは母から、バケモノ並の剣術の才は祖父から。
では、まともな父からは?
……遺伝したのはきっとこういうとこだ。