武士道セブンティーン!!
「……本当に未来から来たってんなら、証拠を出せ」
「証拠、ですか……」
左手首に腕時計をつけている。太陽光電池の腕時計で、ライト付きだ。
(これもひとつの証拠、かな)
あたしは縛られて僅かにしか利かない左手に触れてみた。
そこで、違和感に気付く。
「……沖田さん」
「はい?」
沖田が首を傾げる。
「あたしの手、どうなってます?」
「手?手がどうかしたんですか」
「……何か、冷たいんですけど」
「……………」
沖田は体を捻ってあたしの手を見た。
そして、
「あ━━……」
と言いながら縄をほどいた。
「何してんだ総司」
土方の問いに沖田はあたしの左手を持ち上げて言った。
タラリと、手首を伝うモノ。
「………血まみれなんですけど」