武士道セブンティーン!!
ライトのついた時計を隣の沖田の目の前に突き出すと、眩しさに驚いたのか小さく声を上げ顔をそらした。
部屋の空気が瞬時にピリッとする。
「そんな警戒しなくても。何もしませんて」
あたしは苦笑して、ライトを消し腕時計を外した。
「何だ?これは」
「ライトっていいます。人工的に作った光です」
「人工的……」
沖田が物珍しそうな顔で覗き込んできた。
「……しかし、まだ甘いな。他はないか」
「近藤さん」
正面に座っている四角い顔のおじさんが喋った。
なるほど、あの人が“近藤さん” か。全然喋んないから石かと思った。
「他……ですか」
「ああ」
「うーん…」