武士道セブンティーン!!
今更自己紹介タイム?
あたしの言葉に僅かに部屋の空気が変わった。
あー、今ので完全に良好な関係築けなくなったわ。
「そうだったな。すまない」
近藤さん(仮)は素直に謝ると、大きな口を開けて笑った。
「俺は壬生浪士組局長の近藤勇だ。よろしく!」
「どうも。宮本眞希です。よろしく」
背筋を伸ばして軽く頭を下げる。
「礼儀正しいお嬢さんだ。ほら、皆も挨拶しなさい」
ニコニコしている近藤に、土方は額に手をあてため息をついた。
「はぁ。俺は……」
「あんたは知ってるからいい。そちらの方どうぞ」
「聞けよ!テメェが仕切るな!」
「二度も聞かんでいい。二度も聞かせるな」
「どこが礼儀正しいんだ。年上は敬え」
「あたしが敬うのは老人とあたしが認めた人だけだ。貴方が尊敬に値する人とは思えない。だからしない」
「クソ野郎」
もう土方は無視して、近藤の隣、土方の真逆に座る線の細い男を見る。