武士道セブンティーン!!
「……ぐっ…やるじゃねぇか。女のくせして」
「どいつもこいつも女、女。腐ってるわー、
お前ら全員。
男女差別はそんなにおいしいですかー」
額を押さえ、恨めしげに睨んでくる男を、
あたしは鼻で笑いながら竹刀を構え、腰を落とす。
「フン」
男はそんなあたしを更に馬鹿にしたように鼻で笑いながら、刀を構え直した。
「女だからと、手加減すると思うなよ」
「ハッ。そんなモン無用だバーカ。女ナメてっと痛い目見んぞ」
「抜かせ。……うおお!」
向かってきた男の刃をヒラリと交わして、身を翻してまた構える。
「女にしてはやる方だ。だがしかし、やはり
所詮は女よ。竹刀なぞで真剣に勝てるものか。
貴様は逃げるだけで精一杯ではないか」
下品に笑う男を無表情で見つめ、話をガン無視したあたしは、唐突に問うた。
「アンタ母親いるの?」