何で私が!?
タイトル未編集
優芽葉side
休み時間の退屈な教室。
私は独り…ぼぉーっとしていた。
私には悩みがある。
それは…友達がいないこと。
入学式の日…
話しかけてくれた女の子を緊張のあまり睨んでしまったことが原因だ。
その日から私のあだ名はスノークイーン。
それ以来友達ができることはなかった。
ーガラッ!
教室の扉が開く。
クラス中の視線が扉に集まっていた。
「ユメ呼んでくれる?」
扉の方から声がする。
「ご免なさい…自分で呼んでください。」
クラスの中の誰かが答えている。
「ユメー!おぉーい!」
聞きなれた声だった。
『お兄ちゃん?』
机からたちあがって扉の方へと向かう。
『なに?』
「昼休みに体育館に来てくれない?」
『なんで?』
「お楽しみだよ!」
それだけ言うと行ってしまった。
お兄ちゃんの背中が見えなくなり私は机へと戻る。
「今の人、宮野さんのお兄さんなんだ。」
遠くの方で誰かがヒソヒソはなす。
宮野 透(ミヤノトオル)高2年。
バスケ部所属。
それが私のお兄ちゃん。
そして私が…
宮野 優芽葉(ミヤノユメハ)高1
帰宅部所属。
お兄ちゃんは私と違って明るくて、優しい人柄からみんなに好かれている。
私はお兄ちゃんが羨ましいと何度も思った。
ーキーンコーンカーン♪
「授業始めるぞ。」
担任が入ってきて、四時間目の授業がはじまった。
退屈な時間が無能に流れていく。
いつしか私は眠ってしまっていた。
ーキーンコーンカーン♪
退屈な時間の終わりを告げるチャイムの音。
『ん…っ』
私はゆっくりと起きると教室を出て体育館へと向かった。
ーガラッ!
「ユメー!」
『お兄ちゃん何の用?』 無表情で尋ねる。
「みんな!!俺の妹です!今日からバスケ部の臨時マネージャーです!」
お兄ちゃんがバスケ部のみんなにいう。
『聞いてないよ!』
意味がわからずに言う。
「カワイーね!」
「よ!ヨロシクね?」
フレンドリーな先輩逹に人見知りの私は既にキャパオーバー…
『何で私なの?』
「マネージャーが2人とも風邪でダウンなの。」
お兄ちゃんが意地悪っぽく舌をだす。
「いやー嫌かな?」
先輩の1人が私を見て言ってくる。
『いえ…大丈夫です。』
緊張で顏がひきつる。
「そぉ?ならヨロシク」
爽やかに私の頭をなでた
『失礼します。』
それだけ言うと体育館を出ていった。
『はぁ…バスケ部の先輩逹…スキンシップが…』
キャパオーバーの私はクラクラ回る頭を持ち上げて教室へと向かった。
休み時間の退屈な教室。
私は独り…ぼぉーっとしていた。
私には悩みがある。
それは…友達がいないこと。
入学式の日…
話しかけてくれた女の子を緊張のあまり睨んでしまったことが原因だ。
その日から私のあだ名はスノークイーン。
それ以来友達ができることはなかった。
ーガラッ!
教室の扉が開く。
クラス中の視線が扉に集まっていた。
「ユメ呼んでくれる?」
扉の方から声がする。
「ご免なさい…自分で呼んでください。」
クラスの中の誰かが答えている。
「ユメー!おぉーい!」
聞きなれた声だった。
『お兄ちゃん?』
机からたちあがって扉の方へと向かう。
『なに?』
「昼休みに体育館に来てくれない?」
『なんで?』
「お楽しみだよ!」
それだけ言うと行ってしまった。
お兄ちゃんの背中が見えなくなり私は机へと戻る。
「今の人、宮野さんのお兄さんなんだ。」
遠くの方で誰かがヒソヒソはなす。
宮野 透(ミヤノトオル)高2年。
バスケ部所属。
それが私のお兄ちゃん。
そして私が…
宮野 優芽葉(ミヤノユメハ)高1
帰宅部所属。
お兄ちゃんは私と違って明るくて、優しい人柄からみんなに好かれている。
私はお兄ちゃんが羨ましいと何度も思った。
ーキーンコーンカーン♪
「授業始めるぞ。」
担任が入ってきて、四時間目の授業がはじまった。
退屈な時間が無能に流れていく。
いつしか私は眠ってしまっていた。
ーキーンコーンカーン♪
退屈な時間の終わりを告げるチャイムの音。
『ん…っ』
私はゆっくりと起きると教室を出て体育館へと向かった。
ーガラッ!
「ユメー!」
『お兄ちゃん何の用?』 無表情で尋ねる。
「みんな!!俺の妹です!今日からバスケ部の臨時マネージャーです!」
お兄ちゃんがバスケ部のみんなにいう。
『聞いてないよ!』
意味がわからずに言う。
「カワイーね!」
「よ!ヨロシクね?」
フレンドリーな先輩逹に人見知りの私は既にキャパオーバー…
『何で私なの?』
「マネージャーが2人とも風邪でダウンなの。」
お兄ちゃんが意地悪っぽく舌をだす。
「いやー嫌かな?」
先輩の1人が私を見て言ってくる。
『いえ…大丈夫です。』
緊張で顏がひきつる。
「そぉ?ならヨロシク」
爽やかに私の頭をなでた
『失礼します。』
それだけ言うと体育館を出ていった。
『はぁ…バスケ部の先輩逹…スキンシップが…』
キャパオーバーの私はクラクラ回る頭を持ち上げて教室へと向かった。