わんこ彼女とオオカミ彼氏
出逢いは最悪


____..

「ねぇねぇ、あの人ちょー格好良くない!?」

「マジイケメンなんですけどっ」


ある夏の日。

俺は昔からの親友と夏祭りにきていた。

まあ、こうなることはわかっていたが..女ってウゼェ。

対して可愛くねえのに俺等に愛想振り撒きまくりやがって。


「俺、キャーキャーうるさい子嫌いなんだ。」


にっこり王子様スマイルで言ってやった。

グサッ..多分ここにいる女の半数はこの音が聞こえただろう。

わかったらとっとと散れっつうの。

しかも香水臭え、シトラス辺りにしとけよ糞共。

...___


「う、わ_..」


ぱしゃり。シャッター音に気付き下向けば、小さな女が一人。

よろけそうなのを受け止めてやった。

顔真っ赤にして逃げてった。犬みてえ。



....そういえば、見覚えある顔。
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