天国からの手紙〜Long Ver.〜
それもそのはず
今では3クラス順に隣に並んでいるが
それは夏休み明けてからで
それまでは1組だけ6つぶんくらい
教室を挟んだ向こうにあった
当然使う階段も違えば下駄箱も違う
短い休み時間で遊びに
行ける距離でもなく
自然と1組との交流だけなかった
「そっか、1組とは
接触なかったもんねー」
そう言った奈緒は廊下を
キョロキョロ見渡し始めた
「どうしたの?」
気になって聞いてみる
「どこかにいないかなー、と思って…」
(へ…?)
誰の事だろう と思っていると
奈緒が突然遠くを指差した