二重人格神様~金と碧の王~



「なぁーにぃ?いのり、僕に惚れたぁ?」


身体をくねらせ、クルッと身体を回転させ私の身体にギュウと抱きつく。


何かを期待する瞳に、コクりと頷き頭を撫でる。


「うん、惚れちゃった。格好いいなって」


「本当に?」

「本当だよ。あ、ほら、それより、今日は髪を切ったらフェイランさんと勉強でしょう?部屋まで送るからいこう」


髪を切ったら、フェイランさんに言われていた。グレン君は勉強があるから私の暇潰しの相手にしないでと。


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