二重人格神様~金と碧の王~


「じゃあ、もちろん、いのりは僕のこと好きだよね?」


「大好きだよ。いつも、大好きって言ってるでしょ?」


「そっか、分かったよ!僕、お勉強頑張る!」



階段を全て登りおわり、すぐ近くにあるのがグレン君の勉強部屋。


「頑張って。部屋にいるから、終わったら遊ぼうね」


「うんっ」


そう言い、手を握ったまま部屋のドアを開ければ、案の定、仁王立ちをし眉間に皺を寄せるフェイランさん。


「グレン様!遅い!5分も遅刻よ!時間厳守って約束でしょ?!」


「…うっ」

あぁ、物凄く怒っている。


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