二重人格神様~金と碧の王~



「まぁ、そうだよな。アイツがお前を特別だと思っていても俺は…思ってない。同じことだ」


乱れた髪をサラッと後ろにかきあげると、彼は再び私に近付き顎を掴みゴツンと額をぶつける



「けど、これだけは言っておく、お前はすきになるよ。俺のこと」


「な、何を言って…」


そんなわけがない。いくら、肉体が同じだからと言って人格が違うの彼を好きになるわけがない



重い手錠のついた手で彼の手を掴み私は彼を睨み付ける



「わたしは、海鈴さんが好きなんです…あなたは、違うっ」


「そうだ。けど、お前は俺に病み付きになる。絶対に」


「…」


「言わせてやるよ、お前からすきってな」






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